イシクラゲのついで?に、もう一つ、変なもの、
ウメノキゴケ(梅の木苔、学名:Parmotrema tinctorum、地衣類の一種)です。実は、引っ越してきて驚いたことの一つが、ウメノキゴケの多さ…。
空がきれい…、と上を見れば、木の幹にも枝にも、びっしり、ウメノキゴケ…。

サツキの枝にカイガラムシ?と思えばウメノキゴケ…。桜の木にもウメノキゴケ…。

とにかく、木にも石にも、ウメノキゴケがたくさん…。
ところが、このウメノキゴケが着いた枝、花屋さんで売ってたりするんですよね…。花材にするんだって…。…風情があるといえば、あるか…。 ウメノキゴケは「排気ガスには弱いので都市中心部には少なく、大気汚染の指標とされている」(wiki)そうなので、ここはとっても空気がきれい、っていうことなのでしょう…。
それにしても、どう見ても、上の写真のサツキなんか、ウメノキゴケにやられているようにしか見えません…。中古の我が家の植木にも、ついてたりします…。ということで、駆除して木を元気にしたほうがいいんでは?と思ったわけですが、茨城県林業技術センター
「ツツジやウメに着生するコケの防除」の記事等を読むと、ウメノキゴケは養分を吸ったりしてるわけではなく、樹勢が弱った木に着いてるだけ、だそうです。問題は、ほかに木が弱る原因があること、だそう。
考えてみると、去年まで住んでいたところも十分空気はきれいだったはず…だけどウメノキゴケ、こんなになかった…。違いと言えば、大きな川の河口で土が肥えていたこと…。いっぽう、こちらは山の上のほう…。近所の木を考えると、このへんは山を削った団地で、土は砂と粘土…。風が吹けば砂が飛び、固くなった土が目立ちます…。周りの山や街路樹から落ち葉が落ちても、がーっと集めてゴミとしちゃうことが多いし…。ここで木を元気にするには…さしあたり、我が家は土をふかふかにすることでも考えたほうがいいみたい…。
…ということで、落ち葉を20袋ばかり、拾ってきたのは1月のことでした…。…いつ、ふかふかになるんだ?… 一時的な対処法としては、木酢液の散布や水洗いなどがあるそうです。 ウメノキゴケは、食べたりはしませんが、草木染めに使われたりもします。きれいな赤紫色は、どこから出てくるんだろう?みたいな感じです。