雨上がりの山で、
エンレイソウ(延齢草、学名:Trillium smallii、別名:タチアオイ、ユリ科エンレイソウ属、多年草)を撮ってきました。
ふつうなら、花から載せるところですが、なにしろエンレイソウは茎と葉が立派…。

ほ~ら、遠目にも目立つ太い茎に大きな葉…。杉の落ち葉の間から伸び出した、きれいな緑。花は小さいです…。直径3cmくらいです。
地中から葉が伸び出してきて、何か中に隠している? 覗いてみると中に花、みたいなw

花に近づいてみると、小さ目で、うつむき加減で、おとなしそうな、赤紫をしていました。3枚の花弁のように見えるのは萼片です。

3枚の大きな葉を持つエンレイソウは、葉の表情で、エリマキトカゲのようにも、大き目のコートを着ている人のようにも見えました…。濡れているところを見ると、嵐の中の雨がっぱ…。

近縁のミヤマエンレイソウやオオバナノエンレイソウは、3枚の花弁を持ち、花色も白いので、エンレイソウより華やかみたいです。そちらにも、会ってみたいです。
おいしそうなエンレイソウですが、有毒植物。ただし、根茎は薬用、実は食用にされることも。多量にとらなければ大丈夫らしい…。黒く熟した実はグレープフルーツに似た味だそうですが……ちょっと、食べたい?