7/26に収穫した
ジャガイモ(メークイン)(→
ジャガイモの収穫、洗って干して…)、例年より収穫が多かったのですが、見た目的に「どうしたの?」みたいなものも多かったです。
(今年は梅雨明けが6/29と、とても早かったのですが、梅雨の前から梅雨の期間は猛暑日もある高温で雨が少なく、梅雨明け後は気温が上下し雨続きと、かなり例年とは違う天候でした。梅雨明けが早かったのでゆっくりジャガイモ掘りできるかと思いきや、結局掘り遅れたのも、その影響…。)
まずは、こんなコブ付きのイモが多数…。

かと思えば、品種がメークインだっていうことを忘れそうな形のものも。

主に「種馬鈴しょの取扱い ハンドブック - 日本特産農作物種苗協会」というPDFを参考に調べてみると、これらは病気というわけではなく生理障害(環境的な要因によって引き起こされる生長不良)の一種みたいです。
二次生長という分類で「肥大休止中のいもの芽の休眠が、多雨・高温によって覚醒され、萌芽あるいは部分的に肥大成長を起こしたため」ということです。
ということで、下の写真のように、新ジャガなのに、すでに芽が出ているものが、けっこうあったのも同じ理由みたいです。
左は地表近くにあったものなのか、緑の葉が出始めてます。右のは白い芽だけど、根っこも付いてるぞ…。

通常だと新しいイモは休眠状態になっているはずで、休眠期間の長さは品種によって違いますが、メークインは中くらいの保存性で80日程度みたいです。
にもかかわらず、今回の収穫物は環境条件(高温・多湿)で強制的に休眠が破られたもよう。
食べる分には通常のイモに芽が出たときと同様にそこを取ればいいし、芽欠きをして保存することにしました。(早めに食べるようにしようと思います。)
これらは二次生長というくらいだから、一次生長が終わったあたりで収穫出来ていたら、起こらなかったんではないかな。←早く収穫してればよかったね…。
あとは、これまでの写真のイモを見てもわかるとおり、お肌の汚いジャガイモが多かったです…w
お肌の悪さにもいろいろあって、左のポツポツは皮目肥大というみたいです。これは掘りたてのときは白いポツポツに見えてました。降雨が多かったり排水が悪いと発生する生理障害の一つだそうで、今年は畑に水たまりができていたし(→
ジャガイモが掘れない…)、深いところにあったイモに多かった気がします。
右は、たぶんラセット粗皮っていう二次生長の一種じゃないかと。

あとは、左は緑化。これは土寄せが不十分だったのかも…。
右は、そうか病ですよね。…これは、毎年、それなりに出てます。土壌phを確認した方がいいかも…。

お肌については見た目の問題だけでなく、気になる点がありました。
収穫のとき、腐ったイモ(たぶん軟腐病っぽい)もけっこうあったのですが、そういうイモは皮目肥大になっているものが多かったです。
皮目肥大そのものは病気ではなくても、そこから病気が入りやすかったりするような気がしました。
こちらが軟腐病(だよね?)のイモで、皮目肥大してます。

以上のような感じだったので、収穫したジャガイモ(雨続きだったので今年は初めて洗って干した)は、腐ったり芽が早々に伸びたりしないよう、気を付けたいと思っています。洗ったので緑化もしやすそうですよね。
今回の状況を踏まえ、来年、気を付けたいところは、、
●試し掘りして成長具合を見て、掘り遅れないようにする。←これは簡単に実行できますw
(参考書だと、すっかり葉が枯れてからの方が保存性がいいとなってましたが、天候とか畑の条件次第のところがありそう…。)
●保存性のいい(休眠期間の長い)品種を選ぶのもいいかも。←タマネギ以外は、保存性を考えたことがなかった…w
●天候に左右されにくいよう畑の条件を良くする。(畝幅をもっと広げたり、株間を広げたり。排水を良くしたり…。今年は70cm間隔でしたが、もうちょっと広げて、土寄せを確実に…。)←これは、収量が以前より増えたため、植え付ける量を減らして、実行可能かなw
●施肥料を確認する。(二次生長とかは、肥料過多だと発生しやすいみたい。我が家は少なめだと思うけど、、、葉色も黄緑っぽいし…でも確認…。)
こんなところでしょうか。
あとは、軟腐病っぽい腐ったイモは撤去して処分したつもりですが、残っているかもしれません。土壌消毒みたいなことが必要なのかも…。←これが実は一番気になってたりして…w
今年は大きなイモがたくさん採れたのは良かったけど、もっときれいなイモがたくさん採れるようになりたいと思ってます…w
下の写真は、親戚に持っていった手土産変わりのジャガイモ。今年のイモの良さげなところw
