近所で1つだけ見つけていた、たぶん
オヤマボクチ(雄山火口、学名:Synurus pungens、キク科ヤマボクチ属、多年草)の花が咲きました。この時期になるまで、ほかの植物に隠れて見えなかったけど、無事咲きました。北海道、本州、四国に分布するもよう…。
頭花はシルエット的には円柱形とも言えそうな形で、円柱の高さは6cmくらいあります。アザミをいかつくしたような?花です。花色は、赤紫黒紺…………? う~ん…。

写真を横向きにしているわけではなく、かなり急な斜面に生えていて、90度近く傾いています…。だから、本来ならうつむき加減に咲く花が、下向きw 草丈は1.2mくらいありました…。けっこう、でかいです。

花の中はこんなふう。頭花の周りから咲いているみたいだけど、中央部分も咲いてました。これから全部咲いていくのでしょう。…
ボケボケだけど…斜面で片手だったんですよね…。 右は蕾…。いかいかの総苞が、全体で丸くなっています。

葉はこんな感じ。上の葉は切れ込みが少ないけど、下の葉はちょっと柏の葉みたいになってます…。
葉の形には変異が多いそう…。一番大きな葉は、30cmほどもありました。葉の裏は白くてちょっとフェルトみたいな毛が生えてます。雄山火口の火口は、この毛を火起こしのとき火をつけるときに使ったからだそうですが、こすってみたけど、もやもやと採れる感じはなく、どうやって採るのかな? 乾すとかするのかな?…

ユニークな形と色で、おしゃれな庭のおしゃれな植物にも見えるオヤマボクチですが、オヤマボクチという地味な名前のまま、ここに咲いているのが、うれしい気もしたのでした…。
以下は参考まで…。
オヤマボクチは、山菜としては、ヤマゴボウと呼ばれ、葉の繊維をソバのつなぎとして使ったりするそうです。ヤマゴボウというのは、山にあってゴボウに似ているからですが、ゴボウの花を見たら、なるほど似ていました。
なお、ヤマゴボウといっても、よく見かけるヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、学名: Phytolacca americana、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属、多年草)などの、ヤマゴボウ属の植物は、有毒なので、ご注意ください…。
あまり参考になりませんが、7月に撮っていた、クズの海に飲まれそうなヨウシュヤマゴボウ……。ヤマゴボウは、花穂が直立するみたい…。 
Comment
このボクチくんしか見ていないのですけどね…w
ボクチにもいろいろあるようで、ほかでも観察できたらと思ってます。
トゲや毛、筒状花の確認など、また見てきます…。
去年、カラカラの姿を見てましたので、花を楽しみにしてました。
とりあえず、草刈りされずに育っている株みたいです…。
丁度見たかったお花ですぅ(^^*)
九州には無いのか・・・
見たという人が居るので、一体どんな葉や花なんだろうと
気になっていました。
細かい説明と、色んな部位の写真、とっても参考になります。
ありがとうございました♪